すき焼きの歴史

ここでクイズです。

すき焼きの「すき」とはなんでしょうか？

「好きに焼く？｝

「みんな好きだから？」

「お腹がすくから？」

正解は・・・・　諸説あります。

①農作業からの由来
農作業で使う「鋤」から来ている説

農作業で疲れお腹が減ると、鋤の上に魚等の具材を置いて火にかけてそれを食べていたことから

⓶剥き身説

肉などを薄くスライスすることを剝くといいますが、ここから由来したとの説

まあどちらもそれらしい説かと思います。

すき焼きというと「牛肉」を使用するのが現在では当たり前ですが、

日本では江戸末期、幕末まで獣肉を食べる習慣はありませんでした。

しかし、江戸時代既に好き焼きという料理は存在していました。

寛永年間に発刊された「料理物語」に載っています。

魚などを杉箱にいれてみそ煮にするのが当時の「すき焼き」でした。

幕末になり、鎖国をやめた日本は諸外国と交流することになり、獣肉文化が浸透しました。

様々な料理屋で「牛鍋」がメニュー化します。

当時の牛肉は国産牛などありませんから、中国や朝鮮半島、アメリカから輸入していました。

今のような冷凍冷蔵設備がありませんので、品質はいまいちで臭みもあったようです。

臭み消しのために大量のネギ・玉ねぎが使われかつ、味噌味だったようです。

明治初期に神戸で生まれた「月下亭」が始めた「すき焼き」は割り下で煮込むようなものではなく、扁平な鍋で牛肉を焼いて食べるものでした。鉄板焼きですね。

この文化が関東大震災後関東地方にも広がり、鉄板焼きから鍋料理に変化していったとされており、今のような

スタイルになったのは大正時代だったようです。

すき焼きに合う肉はどんな肉

①お勧め部位

すき焼きは甘い割り下を使い肉を煮込むので、あまり霜降り肉を使うと胃もたれしてしまいます。

程よい脂がのっている

肩ロース

モモ肉

などがお勧めです。