食べても太らない方法はあるのか?
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いくら食べても太らない方法はあるのか?
大好物をいくら食べても、いつでも好きなときに食べていいなら
あなたは何を食べますか?
甘いケーキを好きなだけたべて、
毎日焼き肉三昧
毎日のように大食いチャレンジのテレビ番組があり、いくら食べても太らない人がいる
うらやましいと思ったことはありませんか?
自分も体型や健康に気をつかわず好きなだけ食べたいと思うのは、人間だれしも
あるでしょう。
では「いくら食べても太らない方法」なんてあるのでしょうか?
たくさん食べる必要はそもそもない
自然界に食べ過ぎなどというものはありません。
肉食動物が狩りをして獲物を得ても、腹がみたされれば残します。
残された獲物は、それ狙う別の肉食動物の餌になります。
ではなぜ人間は食べ過ぎるのか?
いくつか理由があります。
①次いつ食事にありつけるか分からない
歴史を見ると人間は常に、「食べる」ことに苦労していました。
封建社会では、一部の富むものと貧しいものの差が大きく、
飢饉がおこれば、大量の餓死者が発生しています。
現代ではあり得ませんが、その記憶が人間の本能に組み込まれ、
必要以上に食べてしまうのです。
「不安」の解消のための行動といえます。
②ストレス解消
人間は食べることによって、自律神経の内の「副交感神経」が優位になります。
副交感神経が優位になると、心身が緩みます。
仕事や運動をすると血圧が上がり「交感神経」が優位になります。
これは活動するときに無意識にそれに適した状態に脳が誘導してくれるのです。
休めは自然と副交感神経が優位になるはずですが、強いストレス下に長期間おかれると
この切り替えがうまくいきません。
家に帰って落ち着いても、副交感神経が優位にならずずっとストレス、緊張状態が続いてしまいます。
それを解消するために「どか食い」してしまうこともあります。
強制的にリラックスをするために、無意識でたくさん食べてしまうのです。
食べることで心が落ち着いたり、楽しくなるのは誰にでもあります。
③もったいない
「もったいない」というのは日本人特有の感覚ですが、いま世界でも注目されているキーワードです。
何かを無駄にすることに対する、「罪悪感」を日本人は強くもっています。
アジア、特に中国や韓国では、出された食べ物を全部食べてしまうことは「おもてなしが足りない」
ということにつながることがあります。
なので、食べ尽くしてはいけないという感覚もあるようです。
日本人は食事を残すことは、
「生産者に失礼」
「料理を作ってくれた人に失礼」
という感覚があります。
だからお腹がいっぱいになっても、残さないように無理にでも食べてしまいます。
これは道徳感からくる食べ過ぎです。
「好きなだけ食べたい」は実はストレスからくる欲求
結論から言えば、いくら食べても太らない方法なんてありません。
たくさん食べたくなるのはストレスが原因なので、そもそもたくさん食べる必要がないということです。
前述の「次にいつ食事ができるか分からないという心配」は現代では無用です。
戦争や災害時は別ですが、それはそれで事前に準備をすることで心配は解消できます。
ストレスからくる食べ過ぎも防ぐことができます。
本来栄養自体は足りているはずなのに、食べ過ぎてしまうのは、過度なストレス状態に
ある可能性があります。
このストレスをコントロールできるようになれば良いのです。
スポーツや趣味、リラクゼーション法を学ぶことで大食いを防ぐことは可能です。
実はやっかいなのは③の「もったいない」です。
あらかじめ食べる量を注文したり、作ったりすることが大切です。
無理なく食べきれる状態であれば、残すこともありません。
実は栄養不足という可能性も・・・・・
カロリーは足りているのについつい食べ過ぎてしまう・・・
というのは、「栄養不足」の可能性もあります。
カロリーやタンパク質、脂質、糖質等しっかり摂っているのにすぐにお腹が減る、
食べ過ぎてしまうのは、実はある栄養が不足していることも。
それは
「微量ミネラル」です。
鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロムの9種類が
あります。
体内にあまり蓄積されてもいけない物質ですが、微量が必要なものです。
これが不足するといくら食べても「栄養が足りない」と脳が錯覚するのだそうです。
ストレス耐性が弱かったり、集中力がない、免疫力が低く体調を壊しやすい、キレやすい、イライラしやすいなどの症状も、微量ミネラル不足の可能性もあるようです。
微量ミネラル補給には・・・
微量ミネラルの補給には、サプリメントが有効です。
日本の野菜の栄養価が落ちているとも言われ、昔は摂取できていた微量ミネラルが不足するという
研究もあります。
食事から摂取しきれないならサプリメントは有効です。
そしてもう一つ有効なのは
「出汁」です。
出汁にはうま味成分であるアミノ酸のほか、微量ミネラルが豊富に含まれています。
できれば、削り節やコンブなどからしっかり出汁を取って、料理に使えば
微量ミネラルをお手軽に補給できます。
忙しい現代、ついつい冷凍食品やスーパーの惣菜などを活用することも多いでしょうが、
出汁を活用することでサプリメントに頼らずとも微量ミネラルを補給できます。
少し面倒ですが、身体や心の健康のためにも出汁は活用したほうが良いでしょう。