糖質を悪者にしない 糖質の重要性と必要量について解説
目次
糖質は悪者ではない、糖質の働きを解説
近年はダイエット方法としての、「糖質制限」がよく知られています。
糖質を取るから太るというのは、半分正解 半分不正解と言えます。
まずは糖質の働きをしることが大切です。
重要なエネルギー源糖質
脳の栄養は?
糖質は人間の活動にとって必要不可欠なエネルギー源です。
まず「脳」の栄養はグルコース(ブドウ糖)のみです。
グルコースは、主食である米、麦、果物、その他砂糖などから補給する栄養となります。
糖質制限をすると顕著に表れるのは、「思考能力の低下」です。
「頭がボーっとする」
「細かい計算ができなくなる」
などは脳の栄養不足から起こる現象です。
身体を動かすグルコース
糖質を摂取すると体内でグルコーゲンという物質に分解され、インスリンにより各細胞にエネルギーとして
供給されます。
それにより我々は元気に毎日活動することができるのです。
活動すると、グリコーゲン分解され減少していきます。
体内のグルコーゲンが減少すると、血糖が下がって空腹になり、動けなくなってきます。
特に激しい運動をするためには、大量のグルコースが必要となるのです。
どれくらいの糖質が必要なの?
糖質の必要量は各々体重や活動量の違いによってマチマチです。
軽度な運動のみ(通勤や通学等含む)の人の目安として(仮に体重60㎏の人とします)
60㎏×5~7g/体重 = 300g~420g
中~高強度の運動をする人
60kg×7~12g/体重 =420g~720g
高強度の運動を4-6時間行う人(アスリート)
60kg×10~12g/体重 =600g~720g
例えば白米お茶碗1杯(100g)の糖質量は38.1g程度です。
食べ過ぎは注意
グリコーゲンを過剰に摂取すると、インスリンは細胞でだでなく脂肪も蓄積しようとします。
何かあった時のための貯蔵庫として脂肪を使うのです。
しかし、現代では食料は豊富にあり飢餓状態にはならないので、脂肪はどんどん増えてしまいます。
これが肥満の原因です。
過剰に糖質を避けるのではなく、自分がどれだけの糖質を摂取しているのかを理解することが大切です。
今、空前のエクササイズブームなので、しっかり糖質を取らないと動けませんし、筋トレしても筋肉が
つかなくなります。
糖質は分解時間が長いものが良い
糖質の摂取はなるべく分解に時間のかかるものが良いと考えられています。
糖分を摂ると血糖値が急上昇してインスリンの活動が活発になります。
過剰にエネルギーを供給してしまうのです。
炭水化物として糖質を摂取すると急激な血糖値上昇は抑えられます。
特にお米は小麦よりもゆっくり分解されるため、よりよい炭水化物といえます。
腸の長さが欧米人よりも長い日本人は、欧米人よりも栄養吸収時間が
長く、同じものを食べても栄養を過剰に吸収していまいます。
だから欧米人よりもカロリー摂取は少ないのに肥満関連の病気が増えているのです。
血糖値を小麦ほど上げないお米は日本人にとって最も優れた栄養源です。
糖質の摂取はお米がベストなのです。