何故にしんの子は数の子で鮭の子はいくらなのか?
日本人が知らない「数の子」「いくら」の語源
タラの子はタラコで分かりやすいのですが、にしんの子は「数の子」で鮭の子は「いくら」です。
とても不思議ですよね。
ほとんどの日本人はこの理由を知りません。
実は語源「にしん」と「いくら」は語源が異なるのです。
アイヌ語の「にしん」とロシア語の「いくら」
アイヌ語の「にしん」
にしんは江戸時代まで「カド」と呼ばれる魚でした。
カドの子だから「カドの子」→「数の子」になったのです。
にしんは主に蝦夷地、今の北海道で盛んに漁がおこなわれていました。
アイヌの人たちとの共同で漁がおこなわれていました。yor
アイヌの人たちは「カド」のことを「にしん」と呼んでいましたので、何時の頃から
日本人にも「にしん」という言葉が一般的になったのです。
※アイヌ人も日本人ですが、便宜的に分けました。
江戸時代までは、にしんは食すよりも綿花の肥料に使われることが多かったようです。
いくらはロシア語?
「いくら」がロシア語といったらびっくりしませんか?
実は本当にロシア語なのです。
「いくら」はロシア語で魚の卵全般を表す言葉です。
キャビアは「チョールナヤ・イクラー(黒いいくら)」、いくらは「クラースナヤ・イクラー(赤いいくら)」と呼ばれています。
日本では、日露戦争時にロシア人がキャビアの代用品としていくらを食べていたことに始まるようです。
ロシア人がそれを「イクラー」と呼んでいたことで、日本でも「いくら」と呼ばれて食べられるようになった
のです。
因みに「すじこ」は卵巣膜につつまれた状態のいくらのことです。
翻字は何となく気になる、魚卵の話でした。