賞味期限が切れている!これ食べらるのか迷った時の対処法を紹介
賞味期限と消費期限
一般的に加工食品や飲料には、賞味期限もしくは消費期限が設定されています。
商品の表示欄(一括表示)に記載されていますので、確認してみてください。
それでは、まずは賞味期限と消費期限の違いから見ていきましょう。
賞味期限
賞味期限とは、開封前の商品が、製造時と同じ味わい・風味を楽しめる限度のことです。
その設定方法は
①微生物試験 どのくらい菌が増えるか
②理化学試験 pH(酸性・アルカリ性を示す値)Bx(可溶性固形分)とうの分析を行う
③官能試験 実際に食したり飲んだりして風味等の異常がないかを確認する
といった試験を実施して決定します。
0.8ルールとは
多くの食品企業では、この0.8ルールを適用しています。
基本加工食品については、厳しい殺菌工程を経て製造がされているので、菌や微生物が繁殖するリスクは
極めて低いです。
問題は風味の劣化にあります。
賞味期限はあくまでも「製造時と同等の風味」が基準となりますので、時間経過による品質劣化の度合いを
判断し決定します。
12ヶ月が風味維持の限界とすると、その約80%9ヶ月が適用されます。
念には念を入れた安全対策としてこのようなルールを適用しています。
例外
たまごの場合、生食は賞味期限内にとどめましょう。数日切れた場合は加熱用に使用してください。
肉・魚の場合は賞味期限が切れそうなときは冷凍保存してください。
保管条件によっては痛む可能性もありますので、注意してください。
消費期限
開封前に食品の品質が劣化せず安全であることを保証する期間で、消費期限内であれば腐敗することなく衛生上、安心して食べることができると定義されています。
痛みやすい食品に適用されているルールです。
牛乳、弁当、総菜、パンなどが代表例です。
何故傷みやすいのかというと、長期保存を前提とした殺菌工程を経ていないからです。
時間の経過とともに菌や微生物が増殖してしまうリスクが高いと言えます。
だから消費期限切れのものを食べたり飲んだりしない方が良いので注意しましょう。
食中毒になる危険があります。
賞味期限切れの商品は食べていいの?
加工食品の場合答えは「YES」です。
各メーカーは賞味期限を短めに設定しているため、少し賞味期限が切れていても問題はありません。
ただし未開封のものに限ります。
開封後のものは数日以内または、その日中に消費してください。
ただし、大幅に賞味期限が切れているものは注意しましょう。
「美味しくない」恐れがあります。
風味が劣化して、とても食べられたり、飲んだりできない可能性があります。
賞味期限切れを過剰に避けるのは、食品ロスにつながるために止めるべきです。
賞味期限に対する理解が進めば食品メーカー出身者としては、うれしく思います。
肉や魚の場合は、実際に色や風味を確認しましょう。
まとめ
①その食品は賞味期限設定されているのか、または消費期限設定されているのかを確認する。
一括表示に記載されていますのでそこを確認する。
②商品が未開封なのか開封されているのかを確認
開封されていたら速やかに消費、時間が経っている場合は破棄する
③未開封のもので賞味期限が切れている場合、数日であれば問題なし
メーカーは賞味期限設定に余裕を持っているため
数週間切れている場合には、風味をチェック。問題なければ消費OK
④賞味期限にも例外がある。卵や肉・魚などは注意しましょう。