老化を促進するAGEの恐怖 アンチエイジングに必要なこととは

恐怖の老化促進物質AGE

人生100年時代といわれ、治療・予防医学の進化、栄養事情の向上、運動効果への理解などにより、日本人の平均寿命が伸長し続けています。

そして、「健康寿命」ということばもクローズアップされてきています。

これは、自分の足で歩け、自分の意志で食事ができるという健康に過ごせる状態が何歳までかという

指標で、QOLを考える上でとても大切なものでもあります。

介護を受けずにいつまでの元気でいられるようにするためには、自らの健康意識によるものが大きいと言えます。

 

食事は人間が生きていく中で極めて重要な項目です。

しかし、食事の仕方を間違えると老化を早め、生活習慣病の原因ともなります。

そして近年注目されている恐ろしい老化促進物質AGE。

一体AGEとは何なのでしょうか?

 

 

 

 

老化を促進するAGEとは

最近注目度が上がっている老化物質AGEとは一体何でしょうか

 

AGEについて

AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)、すなわち「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のこと。強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。
老化というとすぐに思い浮かぶのはお肌のシミ・シワや認知症などかもしれませんが、それだけではありません。AGEが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、AGEは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。体のあちらこちらで深刻な疾病を引き起こすリスクとなります。

 

AGEが作られるメカニズム

AGEは、2通りのしくみで体内に溜まっていきます。
一つ目は、体内でつくられるAGE。
血中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起きます。こうして「タンパク質と糖が加熱されてできた物質=AGE」ができるのです。
体内のタンパク質が糖化しても、初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻ることができます。しかし高濃度の糖がある程度の期間さらされると、毒性の強い物質に変わってしまい元には戻れなくなります

 

食べ物由来のAGE

もう一つは外から取り込むAGE。「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」はいろいろな食べ物・飲み物の中にも含まれ、私たちは食事や間食として取り込んでいるのです。
わかりやすい例として、ホットケーキを挙げてみましょう。小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)をミックスして加熱すると、ホットケーキが焼けます。そして、ホットケーキ表面のこんがりキツネ色になっている部分こそが糖化した部分。ここにAGEが発生しているのです。
こうした飲食物に含まれるAGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まってしまいます。

 

キーワードは糖化

糖化とは、たんぱく質や脂質が糖質と結びつくことです。

つまり甘いものを摂りすぎると糖質の摂取が増えるので、糖化リスクが高まります。

糖質は炭水化物に多く含まれていますので、米やパン、麺などの主食で摂取しています。そこに

甘いものが加わると糖質の過剰摂取ということになります。

 

 

 

甘いものがやめられない

とは、言ってもストレス解消や日々の楽しみのためにも、甘いものはなかなかやめれませんね。

でも老化するのや嫌だ!そんな時はどうすれば良いのでしょうか?

 

野菜を積極的に摂る

ビタミン、ミネラル豊富な野菜を多めに摂取しましょう。

ビタミンは、糖化とならび老化を促進する酸化に対する強い抗酸化作用があります。

糖化や酸化でさび付いた身体を綺麗にしてくれる働きがあります。

 

普段摂取する水分は無糖にする

砂糖や果糖、ぶどう糖の入った飲料を避け、水やお茶等の無糖飲料に切り替えましょう。

お茶には抗酸化作用の強いカテキンが含まれています。

 

玄米や全粒粉のパン、麺を積極的に摂る

毎日ではなく、週に1回でもよいので、精製されたお米や小麦から玄米や全粒粉の小麦を摂取することで、

AGEリスクを低減しましょう。

 

糖の消費を早めるため運動を

無理のない範囲で、ウォーキング、ランニング、筋トレなどで体内の糖消費を促進しましょう

ストレスも解消しますので、ストレスがたまるとつい甘いものを食べてしまう頻度が減らせます。

 

心と身体が元気なら老化は遅らせる

やはり心と身体は密接につながっています。

老化を遅らせるには心身が健康である必要があります。

 

薬膳から考える

人間である以上老化を止めることはできませんが、少しでも若さを保つためのヒントを薬膳の考えかたから

ヒントを得ることができます。

老化防止に重要だと考えられるのは五臓のはたらきを保つという事です。
それには五臓のはたらきを低下させないような食材・中薬を使用した食事が大切です。

自然の法則として老化を完全に避けることはできませんが、食材の生命エネルギーを上手にチャージして身体の中から若さを保つことで老化を防ぐことは可能です。

肝・心・脾・肺・腎

この五臓の中で得に老化防止に関係するのが
脾・肺・腎・だと考えられています。

 

脾のはたらきを良くする薬膳

①脾の水穀精微を作るはたらきを良くするには、暖かい環境と脾気のはたらきを高め、気の巡りを良くすることが重要です。
②薬膳処方としては、温性・平性・辛味・甘味・苦味・香りがある食薬(食材・中薬)を選ぶと良い。
③補気類・理気類・利水滲湿類・消食類の食薬から選ぶと良い。

肺のはたらきを良くする薬膳

①燥邪(秋によく見られる乾燥性の邪気)から肺を守り潤いを保ち、肺気を高め、温めることが重要です。
②薬膳処方としては、夏の後半〜初秋は涼性・平性・甘味・辛味・鹹味の食薬を選び、晩秋〜冬には温性・辛味・鹹味の食薬を選ぶと良い。
③補気類・滋陰類・化痰止咳平喘類の食薬から選ぶと良い。

腎のはたらきを良くする薬膳

①腎陰を滋養し、腎腸を温補することが重要です。
②薬膳処方では腎腸を良くするために、温性・熱性・辛味・鹹味・甘味の食薬を選ぶと良い。
また、腎陰を良くするために平性・涼性・甘味・鹹味・酸味の食薬を選び滋養すると良い。
③補気類・助陽類・滋陰類・温裏類の食薬を選ぶと良い。

 

上記の中医学の考えに基づき、実際の老化防止の食材選び、献立の提案を今後ご紹介したいと思います。

 
 
 
 

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