ゲン担ぎに食べられる縁起がいい食べ物について

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大切な日にゲンを担いで縁起のいい食べ物を食べる風習が日本をはじめ、世界中にあります。縁起のいいとされる食べ物をしっかり食べて、良運を自分に引き込もうとする意図があるようです。試験の日に勝負事に関して縁起がいいとされるかつ丼を食べたり、未来に関して縁起がいいとされる食べ物が満載のおせち料理をお正月に食べたりと、縁起のいい食べ物を食べる習慣は、私達の食生活と密接に関係しています。縁起の良い食べ物はどういったものがあるのか、どういう時に食べたらよいのか、このようなお話を今回は具体的に解説していきます！

「ゲンを担ぐ」の語源と言葉の意味

「ゲンを担ぐ」は、江戸時代に生まれた言葉であるといわれています。当時江戸では倒語といって、既存の言葉を逆さまに読むのが流行していたらしく、「ゲンを担ぐ」のゲンは、「縁起」が「ギエン」と読まれるようになり、その「ギエン」が短縮されて「ゲン」になったと言われています。つまりゲンを担ぐ=縁起を担ぐというのが元々の言葉だそうです。

どういった時にゲンを担ぐ？

ゲンを担ぐのは、一体どういう時なのでしょうか？改めて考えると言葉に詰まりますよね？ここで一度、具体的に解説してみましょう。

勝負ごとに挑むとき

高校や大学の入試や、資格の試験、スポーツの試合など勝負事に挑む時には、勝負事に関して縁起のいいとされるとんかつや、カツオなどの食べ物を食事に取り入れる習慣があります。

幸運をもたらしたいとき

大晦日や元旦、誕生日や記念日など、一年の中でも特に大事とされる日には、ゲンを担いで幸運を引き寄せるといわれている縁起物を食べます。お正月に食べるおせち料理に、タコ（多幸）や、昆布など、幸せを大いに引き寄せるといわれる食べ物がたくさん盛られるのは、縁起物をたくさん食べることにより、多くの幸せが舞い込んでくると思われているからです。

未来に対して希望を抱くとき

出産や出世など、未来に対して希望を抱くとき、未来に関して縁起のいいとされる食べ物を食べる習慣があります。たくさんの卵からなる数の子は、子孫繁栄に良いとされる食べ物として有名です。出世魚であるブリは出世を祈願して、社会人の門出の宴で食べられることが多いです。

勝利を引き寄せるとされる食べ物

勝負事に関して、特に縁起がいいとされる食べ物をご紹介します。

かつ丼

勝負に勝つ、食べ物として多くの人に知られているかつ丼。ボリューム満点のかつ丼を食べて勝負運を引き込もうと、学校や資格の試験を受ける時や、大事な試合の日などに食べられることが多いです。

おむすび

普段何気なく食べているおむすびも、良縁をむすぶ食べ物として、学校や就職の試験に食べられることが多い食べ物です。ここでの良縁とは、恋愛のことではなく、希望する仕事や学業とむすばれる、つまり就職祈願や合格祈願が成就される、いうことを意味します。

幸運をもたらすとされている食べ物

大晦日や正月などの大切な日に幸運をもたらす食べ物として、有名なものをいくつかご紹介します。

タコ

タコは「多幸」と書かれ、たくさんの幸せを引き寄せてくれる食べ物であると言われています。お正月のおせち料理にもタコは欠かすことのできない縁起物として重宝されています。

そば

大晦日に年越し蕎麦を食べる習慣も、新たな年を迎えるにあたってのゲン担ぎとしておこなわれていることの1つです。切れやすい蕎麦は1年間のうちに体に溜まった厄を、大晦日に食べることによって断ち切ってくれると言われています。蕎麦には悪縁を断ち切る、自分にとりついた厄を断ち切る、というような効果があると考えられています。

明るい未来を引き寄せる食べ物

明るく楽しい未来を引き込んでくれるとされる食べ物を2つ、ご紹介します。

数の子

多くの卵が集まって出来ている数の子を食べると、子孫繁栄に繋がると言われています。また、幸せの色とされる黄色をまとった縁起物として、数の子はお正月など、縁起のいい席で食べられることが多いです。

ブリ

出世魚のブリは江戸時代、元服や昇級など、武士の門出祝いの宴で食されていました。今でも社会人の門出の祝いに、出世を祈願した食べ物として振舞われることが多いです。

前向きな気持ちを後押ししてくれる縁起物

高校、大学の試験や、重要な試合など、緊張や不安が付きまとう場面において、ゲンを担ぎ、縁起物を頂くことは心を落ち着かせ、前向きな気持ちを取り戻すきっかけを作ってくれます。縁起物を食べて本当に良運が舞い込んでくるのかは分かりませんが、美味しいものを食べた元気な自分で大事な局面に立ち向かえるだけでも、良い結果が出る可能姓が高くなるのではないでしょうか。大事な時には縁起物を食べて、身も心も良好な状態でチャレンジしてください！