九州とんこつミステリー

なんで九州ラーメンはとんことなのか?

 

 

私が20代後半、仕事で九州に行くことが増えました。

 

多いときは毎週のように出張ということもあり、すっかり九州が大好きになりました。

 

やっぱり一番のお気に入りは「おいしいもの」でした。

 

例えば、

 

大分   関アジ 関サバ

宮崎   地鶏

熊本   馬肉

長崎   卓袱(しっぽく)

佐賀   いか

鹿児島  豚肉

福岡   ラーメン 水炊き

 

なんというか、出張のたびにどこの店に食べに行こうか楽しみでした。

 

完全な公私混同です。

 

でも、「好きこそものの上手なれ」といいます。

 

九州へ行きたいがために、仕事を沢山取ってきました。

 

中でも九州地場の自動販売機オペレーター企業へのオリジナル飲料企画販売は

大成功し、某テレビ番組とのタイアップをしたときは、大変な売り上げを上げました。

 

もう毎週のように、福岡に行っても誰も何もいいませんでした。

 

 

福岡県は経済的にも知名度的にも九州のトップ。

 

魚もおいしいし、水炊きはおいしいし、ラーメンはおいしい

 

なにより東京と比較すると、おいしいものが圧倒的に安く食べられるのです

 

 

ラーメンも当時500円台でした。

 

福岡いや九州でラーメンを食べる=豚骨ラーメンを食べるといっても過言ではありません。

 

もちろん、みそも醤油も塩も出すラーメン屋さんはありますが、マイノリティです。

 

圧倒的に豚骨ラーメンです。

 

 

豚骨ラーメンの元祖

 

1937年に、長崎県島原市出身の宮本時男さんが、久留米「南京千両」にて出身長崎のちゃんぽんのベースである

豚骨を使いラーメンを出したことが始めと言われています。

 

 

諸説あるのですが、この説が一番信ぴょう性があるようです。

 

 

徐々に豚骨ベースのラーメンが広がり、長浜ラーメンなどはブランドになりました。

 

因みに長浜ラーメンは店名ではなくて、博多漁港に面する長浜で生まれたラーメンのことです。

 

多くの屋台が長浜には軒を連ねていたようです。

 

 

とんこつミステリー

 

しかし、なぜここまで豚骨ラーメンが九州に広まったのでしょうか?

 

 

どこを調べてもこの答えが良くわかりません。

 

 

でも何か理由があるはずです。

 

 

これはあくまでも推測でしかありませんが、養豚と九州の関係をよく調べる必要がありそうです。

 

 

日本人が豚肉を食べるようになったのは、明治になってからです。

 

 

江戸時代は日本人にとって獣肉は穢らわいいものでした。

 

 

明治になり、鎖国が終わり様々な外国の物資が日本に入ってきました。

 

 

時の明治政府は外国人と日本人の対格差は、食習慣の違いだと気づきます。

 

 

当時の内務大臣(今の総理大臣)だった大久保利通は、日本人の肉食を推奨します。

 

肉食で体を大きくすることも、富国強兵のための重要な要素と判断しました。

 

明治から畜肉の牧場が日本全国に増えました。

 

中でも、九州・沖縄での養豚は全国でもシェアがナンバーワンになりました。

 

長崎では、ちゃんぽんがはやり、ちゃんぽんの出汁は豚骨を使っていました。

 

おそらく、安価に豚肉や豚骨が流通していたことと関係がありそうです。

 

九州の豚肉文化の発展により、九州人と豚肉の距離は相当近かったのだと思います。

 

仕入れが楽、これは商売上とても大切なことです。

 

安定供給(数量 価格)が保証されている、簡単に手に入る

 

だから、ラーメンつくるなら豚骨というロジックになったのでしょう。

 

ラーメン=豚骨という概念が形成されたことにより、九州では豚骨ラーメン

が当たりまえになったのでしょう。

 

 

九州ラーメン地域別特徴

 

博多ラーメン

豚骨主体の乳白色のスープと極細麺が特徴

豚肉を強火で沸騰させるためゼラチンが溶け出し濁った色になる。

 

 

久留米ラーメン

豚骨ラーメン発祥の地

豚骨スープとストレート細麺が特徴のラーメン

九州の様々なラーメンに影響を与えた功績

 

 

熊本ラーメン

豚骨と鶏ガラから出汁を取る店が多い。揚げニンニクやマー油(にんにくを揚げた油)、フライにんにく

などが入っているのが特徴。

スープを使い切るのも特徴で、継ぎ足しをしないことで豚骨臭を抑えている。

麺は中太ストレート麺

 

 

長崎ラーメン

あご(トビウオ)を出汁にしたラーメン。

ちゃんぽんが久留米ラーメンの元になったのだがラーメンは和風である。

 

宮崎ラーメン

豚骨スープベースのラーメンであり、麺は中~太麺が使われる。

比較的あっさり目の味であるが、久留米ラーメンの系統を継承し濃い目の味を出す店もある。

 

 

鹿児島ラーメン

豚骨ベースに、鶏がら、野菜、煮干し、昆布、シイタケなども使う、半濁スープが特徴。

麺は中太麺を使用。

地理的要素からか、吸収で唯一久留米ラーメンの影響を受けていないラーメンでもある。

 

 

様々な九州ラーメンの味わいをご家庭で

 

 

 

 

一口に九州ラーメンといっても、地域によって特徴が違います。

 

それぞれ好みもあります。

 

さっぱり系、こってり系

 

様々な九州ラーメンの味わいをご家庭でお楽しみいただける、

 

「味めぐり九州ラーメン」

 

味めぐり 九州 ラーメン | eFoodfes (official.ec)

 

 

ラーメン好きにはたまらない、食べ比べのセットです。

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