医食同源
医食同源
この言葉は、もともと中国の「薬食同源」という言葉から生まれました。
日頃から身体に良い食材を食べていれば薬はいらない、という考え方です。
「医食同源」は日頃からバランスの良い食事を心がけて健康な生活をしましょう、と日本風に
アレンジされたものです。
基本的に日本で売られている食品は、「食品衛生法」に乗っ取り厳しい基準をクリアした
安全なものです。
衛生事故があった場合は別ですが、基本的に何を食べても、食中毒などの問題は発生しません。
加工食品を含む、全ての食品は安全です。
安全と健康は違う
先に、日本の食品は安全といいましたが、「安全」だから「健康」にいいとは違います！
安全だからといって、同じものを食べすぎたり、カロリーの多いものや、糖分の多いものを
食べ続ければ、健康は担保されません。
これは当たり前のことなので、今回のテーマである「医食同源」とは分けて考えます。
特に加工食品は、肉・野菜・魚と違い、「長期保存」を前提に製造されます。
「賞味期限」と「消費期限」という考え方があります。
賞味期限は、一定の期間製造時と同等の風味が味わえる基準
一般的な加工食品や飲料などに適用されます。
消費期限は、期限内に消費しないと、菌が増殖し食中毒の原因になる食品に適用されます。
牛乳や総菜など
賞味期限は通常、商品によって異なりますが、およそ30日～１年くらいの商品が多いです。
賞味期限はあくまでも「風味」を基準としており、安全は当然担保されている前提です。
この安全を担保するために、食品にはとても厳しい殺菌方法が求めれます。
殺菌の方法はいくつかありますが、基本は「熱」による殺菌です。
皆さんがよく飲まれるであろう、ＰＥＴボトルの飲料は商品にもよりますが、１年程度の賞味期限が
設定されています。
果汁飲料などは、ボトリングされる直前に80度以上に加熱されます。その熱により果汁に含まれる
菌やＰＥＴボトルの内側やキャップの内側を消毒します。
果汁には酸が含まれます。
この酸には制菌効果があるので、ボトリング前に熱で殺菌すれば安全です。
お茶などには酸が含まれていませんので、より厳しい殺菌が施されます。
ボトリング前に液体を加熱殺菌しますが、果汁などよりもより高温の殺菌が必要とされます。
熱交換による120度以上の加熱を数十秒され、ボトリング前に80～85度程度の状態にされます。
この時点で、もともとの果汁やお茶の酵素は失活し、風味が劣化します。
搾りたてのあのさわやかな果実のジュースは、殺菌された安全なジュースへと変貌します。
最近の飲料は無添加・無香料の商品も増えましたが、他の加工食品では、安全の担保のために
食品添加物を必要とします。
この日本で使用されている食品添加物は、「安全」が保証されています。
なので安全なのです。
・・・・・が健康にいいとは誰も言ってません。
野菜ジュースを摂ると野菜を食べたことになる？
私は社会人になると同時に、飲料メーカーに就職しました。
「〇〇野菜」という商品が1993年に発売されました。
野菜ジュースは美味しくないの概念を覆す、果汁と野菜汁をミックスしたフルーツミックスの
野菜ジュースです。
とはいえ、発売当初は野菜のエグミが強くて、果汁を入れてもその風味をマスキングできてませんでした。
原料の見直しや、製造工程の改良により今は、子供からお年寄りまで気軽に飲める野菜ジュースに
なりました。
しかし一部の消費者や雑誌に「野菜ジュースを飲めば、野菜不足を補える」という誤認を与える
として批判されました。
実際は野菜ジュースは野菜丸ごとを摂っているわけではなく、あくまでも野菜の搾汁液を飲んでいるので
100％一緒ではありません。
このような、野菜ジュースブームの背景を知る必要があります。
栄養過多と栄養不足
野菜ジュースブームの背景には、日本人の食生活の大きな変化がベースになります。
昭和30年代の食事はかなり理想的な栄養バランスだったらしいです。
魚をベースにしたたんぱく質、煮物などで野菜が摂れビタミンやミネラル、食物繊維等
しっかり摂れてました。
足りないのはカルシウムということで、学校給食には必ず牛乳がついてきました。
しかし、日本人の食生活の欧米化により、カロリーと脂質の高い食事がメインになり、野菜の
摂取量が減ってきて、慢性的な食物繊維不足、ビタミン不足の傾向にあり、そのような状態を心配する
消費者が増えたことが、野菜ジュースブームの根底にあります。
沢山の人が、野菜はからだに良いことを理解しているのです。
野菜の栄養価が落ちている
野菜の栄養価の数値が大きく落ちてきてします。
これだと、本来野菜から摂れるはずの栄養は同じ量では摂れないということになります。
一体原因はどこにあるのでしょうか？
大きな原因は土だといわれています。
大量収穫のため、多くの農家では化学肥料を使用します。
窒素 リン酸 カリウム
などを人工的に土に送り込み、作物を育てています。
そのため、土が疲弊し養分が減少しているため、土から栄養を吸収し成長する野菜の
中の栄養素が低下しているのではないか、ということです。
志の高い生産者さんがいる
日本の農業の問題点を理解し、現代の流通に乗せるには非効率と知りながら、栄養価が高く
安心・安全な野菜や果物を育てている生産者さんが、まだまだ日本には沢山います。
野菜にとって一番大切なもの、それは「土」
化学肥料から有機肥料へ転換し、必死に土を改良して素晴らしい土壌を作るには最低３年は掛かります。
そして、豊かな土壌で栽培される農産物の特徴は
「おいしい」こと
甘いにんじん
フルーツのようなピーマン
味の濃いレタス
レタスなどは淡色野菜の典型ですが、味がしっかりしているレタスなどはなかなかスーパーでは
買えません。
野菜本来の味わいが忘れられている
野菜は「苦いから」「くさいから」キライなんていう子供に食べさせると野菜の概念が変わる
なんていう優秀な野菜を作る生産者さんは実際沢山います。
でも何故スーパーでは買えないのか？
それは、「流通向きではないから」です
スーパーなどの流通に乗せるためには、
安定供給が第一だからです。
安定供給とは、安定的な量 品質 価格
この３つが保証されていないとなりません。
品質やおいしさにこだわる生産者さんにとって、この要求に答えるのは難しいのです。
私たちはそんな生産者さんを応援しています。
改めて医食同源
私たちの身体は、今まで食べたものでできています。
高カロリーなのに、ビタミンや必須ミネラルなどが少ない食事を摂り続ければ、肥満や
成人病に危険にさらせれるでしょう。
日本人はミネラル不足ともいわれます。
必須ミネラルや微量ミネラルが不足すると、沢山食べても満腹にならないとも言われます。
ダイエットのためにミネラル豊富な野菜を食べてみたらどうでしょう？
体質改善のためには、食べ物を変えてみるのは非常に良いことです。
もちろん適度な運動も大切。
全てはバランスです。
バランスのよい生活こそ、「医者いらず」の生活には最も大切なことだと思います。
本当に美味しいものを家族に
野菜嫌いの子供は本当の野菜の味を知らないからです。
本当に美味しいものを食べされるのは、最高の「食育」です。
これから成長する大切な子供たちに、家族がより健康で活力ある毎日を送るために
安心・安全、そして「おいしい」をプレゼントしてあげてください！
有機栽培や特別栽培の野菜です。
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