本当においしいお肉の選び方
たんぱく質足りてる?
ここ数年日本でも空前の筋トレブームで、スポーツジムや自宅でエクササイズをする人が増えていました。
筋肉と栄養に関する情報も様々なメディアで取り上げられ認知も上がっていました。
しかし、ここへ来てコロナウイルスが状況を一変させてしまいました。
テレワークや遠隔授業など、家にいながら仕事や勉強をする人がとても多くなりました。
そうすると運動量が減り肥満の問題や、筋肉や骨の健康レベルが下がってきていることが大きな問題と
なっています。
特に高齢者の運動不足と栄養不足は深刻です。
年々食が細くなり、運動量も減ると「フレイル」という状態に陥ります。
怖い「フレイル」
フレイルとは、高齢者のたんぱく質不足が長期に渡ると、筋肉量の減少から活動量の低下をはじめ様々な
心身への悪循環が生まれます。
これを「フレイル(Frail)」と呼びます。
以下にフレイルが引き起こす様々な症状について説明します。
筋肉量の減少
たんぱく質は私たちの筋肉をはじめとした体の組織を作り維持します。
たんぱく質が不足すると筋肉が作られないだけではなく、食事量そのものが減っている場合は特に筋肉がどんどん減少していきます。
高齢になり体重が減ってきたという場合は原因として皮下脂肪の減少もありますが、筋肉もあわせて減少しているという場合が多くあるようです。
活動量の減少による食事量減少
たんぱく質不足により筋肉が減少すると歩行等の機能が低下してしまい、多くの時間をソファーやベットで
過ごしてしまうことになります。活動量が少ないので空腹にもなりにくく、食事量も減ってしまいます。
免疫力の低下
たんぱく質は筋肉や血液のもとになり、免疫を保つ働きをします。
すると風邪や免疫力の低下でもたらされる様々な疾患のもとにもなります。
認知機能の低下
上記の現象は全てリンクしており、まさに悪循環と表現されます。
なかでも深刻なのは認知機能の低下です。認知機能が低下すると、寝たきり、食事を嫌がるなどの
症状につながることがあります。
たんぱく質はどれくらい必要?
アスリートやスポーツをする人には、1日あたり体重×2gといわれています。
体重60kgの人なら 60kg×2g で120gのたんぱく質が必要となります。
一般の人は高齢者であっても体重×1gは必要です。
体重60㎏の人が60gのたんぱく質を摂るためには、
白米4g/杯
食パン5.5g/6枚切1枚
うどん1玉
納豆8g/個
たまご7g/個
ささみ23g/100g
牛もも21g/100g
牛肩ロース19g/100g
豚ロース19g/100g
牛乳7g/200ml
木綿豆腐7g/0.25丁 (1/4)
食品のたんぱく質含有量目安を見てみると分かりますが、結構大変です。
バランスの良い食事が大切ですが、場合によってはプロテインなどのサプリメントを補給するのも
良いかもしれません。
お肉は効率的
栄養成分も見てもらうと、たんぱく質補給にはお肉は効率的です。
鶏肉は脂肪分が少なく値段も安くとても良い食品です。
豚肉・牛肉も合わせて摂るようにすると更に良いですね。
だからもっとお肉を食べましょう!
美味しい赤身肉
昨日紹介したいわて門崎丑牧場は、通常の霜降り和牛にこだわらない健康な和牛を育てています。
独自の飼料、主にアルコール発酵飼料を含む配合飼料は牛の肉を柔らかくします。
じっくり肥育した牛の肉は、天然の熟成肉といえます。
中でも赤身は絶品です。
柔らかくて、肉の味が濃厚で甘みすら感じるお肉です。
油っぽくないので、通常の和牛より量を食べることができます。
現に私の両親は70代後半ですが、赤身ステーキ200gをペロッと食べてしまいます。
お肉をよく食べているので、毎日元気に活動しています。
70代になると、食事の量がガクっと減ってくるので心配ですよね。
そんな親世代に是非食べて欲しいお肉です!