和牛と国産牛
それ和牛じゃないです
焼肉屋さんは、このコロナ禍の中でも好調です。
居酒屋が焼肉屋に業態変換するお店も増えています。
そういえば街中にに焼肉屋さん増えてませんか?
特に、食べ放題のお店が絶好調!
テーブルオーダーの食べ放題焼肉です。
かつての美味しくない食べ放題のお店とは違い、クオリティも高く大人気です。
お店もどんどん増えてます。
一人焼肉が楽しめるのは焼肉ライク
一人で焼肉は気が引ける人は多いのではないのでしょうか。
一人一台の無煙ロースターが配置され、心おきなく一人で焼肉が楽しめます。
やっぱり身近なご馳走、焼肉って美味しいですね。
でも今食べたお肉、和牛ですか?
国産牛の食べ放題
国産牛の食べ放題のお店も増えてきました。
食べ放題というと、価格の安いアメリカ産のお肉が定番でしたが
USビーフは圧倒的な供給量と低価格が特徴の赤身のお肉です。
確かに食べ放題のお肉には適しているかもしれません。
お店側にも原価面で助かるし、お客さんは脂っこくないので沢山食べれる。
でもやっぱり美味しいお肉が食べたいという人も多く、多少は価格に跳ね返るけれど
国産牛の食べ放題のお店は人気です。
今食べてる国産牛って何でしょう?
「国産牛だから和牛でしょ」
いいえ違います
「国産牛」は「和牛」ではない
和牛には厳格な定義があります。
①黒毛和牛
②褐色和牛
③無角和牛
④日本短角和牛
この4品種のみ「和牛」とはみなされません。
①黒毛種 様々なブランドが確立されている黒毛和牛。和牛の約90%はこの黒毛和牛です。
和牛の中では身体も一番小さく、脂がのりやすい品種です。美しい霜降りが特徴。
②褐色種 土佐和牛、肥後牛が代表的なブランド。毛の色が赤み掛かっていることから
「あかうし」ともいわれます。
③無角和牛 大正時代に山口県萩市で黒毛和牛と欧米で一番美味しいと言われていたアバディーンアンガス種と
の交配で誕生したのが無角和牛。
脂の少ない健康的なお肉が特徴。健康志向の人に人気のある品種だが、月に数頭くらいしか
出荷されない非常にレアな牛肉です。
④日本短角種 昭和32年に三陸地方で生まれた日本短角種。そのルーツは三陸の海の幸や南部鉄器などを
内陸に運ぶために飼われていた牛がベースとなり、明治に輸入されたショートホーン種との
交配され、その後南部牛などとの交配を繰り返し誕生したのが日本短角種。
こちらの脂身が少なく、ヘルシーなお肉として人気。
日本で流通する和牛は全てこの4品種の中のどれかしかありません。
他の品種を和牛として販売したら犯罪なのです。
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国産牛の正体は?
国産牛として流通しているお肉は和牛種ではなく、
乳牛として活躍した牛が、高齢になり乳がでなくなると肉牛として使用されます。
いわゆるホルスタイン種
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その他ホルスタインと黒毛種の交配で生まれた、「交雑種」通称「F1」と言われる牛がいます。
黒毛和牛ほど霜降りは入りませんが、安価で美味しい肉になります。
これが国産牛の正体です。
海外では国産牛が和牛として流通することも
弊社は、東南アジアでビジネスも展開しています。
マレーシアで和牛の流通やステーキレストランの運営も行っています。
数年前に日本の牛肉がマレーシア輸出が解禁され、様々な業者が和牛を販売しています。
中には明らかに和牛でないものが、和牛として流通しているものもあるのが事実です。
どうせ分からないからという理由で、たとえバレても海外では違法とはなりません。
そのほか、適切な保管やカットなどが出来ていない卸業者も多く、本当の和牛のクオリティが
表現できていません。
海外では、まだまだ和牛といったら、オーストラリアのWAGYUのことなのです。
これはまた後日ご紹介しますが、日本の黒毛和牛の精子をオーストラリアに持ち込み、現地の牛と
交配させオーストラリアWAGYUを誕生させた業者がいます。
いまは違法ですが、当時はそうではありませんでした。
日本の和牛より安く、最近はクオリティも上がってきているので、海外で特に人気になっています。
オーストラリアのWAGYU
うーんという感じです。
正真正銘の黒毛和牛
![](https://efoodfes.com/jetb/wp-content/uploads/2020/11/item7-2-300x225.jpg)
こちらは正真正銘黒毛和牛のブロック肉です
赤身のよいところ厳選しました。
ローストビーフ用にどうぞ!
最初は味付け無しでどうぞ
牛肉が甘い!
そんな初めての経験をしてみてください。